エ コロジカルネットワークの経緯
 
 
 
 
 
  今、私は、秩父ジオパークへの道を歩きながら、ジオパークに関連するいろんな情報を全国に発信したいと考えているが、エコロジカルネットワークについて も、秩父から全国的な運動を呼びかけるつもりである。
  ここでは、今までの経緯を説明するために、まずは、平成10年3月11日の国土・環境委員会における私の発言の一部を紹介しておきたい。
 
『  いよいよ五全総といいますか新しい国土計画がまとまりつつございます。その新しい国土計画では盛んに地域連携というようなことを言われているんですね。そ れは結構なんですけれども、私が若干心配しておりますのは、連携というキーワード、これはまことに時宜を得て私としてはいいキーワードだなと思っておりま すが、国民レベルで考えたときにまだ共生とか連携といったことについての哲学が希薄というか、例えば自然との共生と口では言うんだけれども、そういった自 然についての認識というものがまだまだ希薄ではなかろうかな、こんなふうに思うんです。
 
  私も実は、これからの二十一世紀におけます大事なキーワードとして共生、コミュニケーション、連携というようなことをふだん言っているんです。この三つの 言葉はそれぞれニュアンスが違いますけれども根っこは同じ同根の言葉でございまして、ですから、共生社会を目指すと言ってもいいし、コミュニケーション社 会を目指そうと言ってもいいし、連携社会を目指そうと言ってもいいと思うんです。あるいは、ネットワーク社会を目指そうと言ってもいいと思うんです。余り そう違いはないんだろうと思いますが。私は、ネットワークということが非常に大事だろうと。
 
  今度の新しい国土計画において、私は・・・三大ネットワークと言っておるんですけれども、一つは御案内のとおり高速道路を中心にしました道路のネットワー クです。それからもう一つは情報のネットワークなんです、高度情報化といいますかマルチメディアに向かっての情報のネットワーク。そして三つ目がエコロジ カルネットワークなんです。この三つのネットワークを私は言っておるわけでございます。
 
  御存じの方も少なくないと思いますけれども、ヨーロッパでは野生生物の生息空間をネットワークで結んでいこうという動きが活発なんですね。大変活発だと。 一九九二年のハビタット指令というのがあるんです。ハビタット指令。加盟国十五カ国なんですけれども、その加盟国がヨーロッパとして一つの考え方に基づい て野生生物の価値の高い生息空間というものをそれぞれ法的に保護していこう、そういうことで大変な運動が進んでおる。民間組織におきましても、Eエコネッ ト、ヨーロッパ・エコロジカルネットワーク構想というものがあるようでございまして、これが大変大きなうねりになっておるようでございます。
 
  一九九二年の地球サミット、そしてそのとき決められましたアジェンダ21。そして先ほどの生物多様性条約。そういった一連の動きを見るまでもなく、私たち これからの時代というものは自然再認識の時代である、そういうふうなしっかりした認識に立ちまして生態系保護にかかわる国民的な運動を今後展開していかな ければならないのではなかろうか。そのときに環境庁としてぜひ強力にリーダーシップを発揮していただく必要があるのかな。私たちはヨーロッパの人々に負け ないふうに、自然に対するしっかりした認識の上に立って、環境先進国の仲間入りをしていかなきゃいかぬなというようなことを痛切に感じるわけであります。
 
  問題は、行政と民間がどうやって連携していくか、連携しながらそういう運動をどうやって展開していくか。連携でございます。これが大変重要な問題。行政と 民間の連携。コミュニケーションということがその前にあるかもわかりません。先ほど言いました共生、コミュニケーション、連携ということが極めて大事では なかろうか。
 
  平成七年十一月に、先ほどもちょっと出ておりましたが、財団法人日本生態系協会主催の、生態系の危機、挑戦と課題というテーマでエコロジカルネットワー ク・シンポジウムというものが開かれました。
 
  シンポジウムにおきましては、日本生態系協会の池谷奉文会長が、我が国の生態系というものがどういう危機的状況にあるのか、そういうことについてるるお話 しになりました。そして、そのような危機的状況を回避するためにポスト四全総、新しい国土政策でエコロジカルネットワークということを提案されたんです ね。俗にエコネットと、こう私どもは言っておるんですが。
 
  そして、そのシンポジウムにおきましては、オランダからグラハム・ベネットさんという方が来られ、お話をいただいた。ドイツからはヨーゼフ・プラープさん という方が来られ、その方のお話も聞いた。ヨーロッパにおけるエコネットの発展の経緯と現状、そして実践上の課題というようなもののお話をお聞きしたわけ であります。
 
  そして、その三人のそのほか国土庁の方、それから建設省の方も加わりまして、信州大学名誉教授の櫻井善雄先生の司会のもとにパネルディスカッションが行わ れたんです。
 
  あのシンポジウムは、我が国の生物多様性の国家戦略の具体化を図る、具体化ということを考えたときに、言うなれば、私流に言いますと国土政策上の立場から 考えて私は画期的なことであったのではなかろうかなと思います。あのシンポはすばらしい成果が上がったのではないか、こんなふうに思っております。そし て、あれを契機にエコネットというものが徐々に徐々にいろんな人に知られ、いろんなところで言われるようになってきておるのではなかろうか。
 
  今後、私たちはできるだけ多くの人々が我が国におけますエコネットの構築に向けてそれこそ共生の思想に基づいてコミュニケーションを深め、そして連携して いくことが必要ではなかろうか。
 
  というようなことで、長くなりましたけれども、そこで質問でございますけれども、環境庁は生物多様性に関する国家戦略について具体的にどういう具体的な施 策を展開しようとしておられるのかお伺いしたい。
 
  そして、その際、エコロジカルネットワークの構築につきましては、私は自然の二大要素は水と緑だ、水と緑のネットワークだと、こんなふうに思っているんで すけれども、したがって環境庁は、ぜひ建設省とそれこそ連携してやっていくべきではないか。 』
 
 
 
 
 
 
な お、エコロジカルネットワークについては、
 
ま ずは秩父に関連するものとして、
 
私 と池谷奉文さん達との対談、
http://www.kuniomi.gr.jp/river-ing/person/person_200606.html
 
を 是非参考にしてください!