富士見町・井戸尻遺跡

 

 

 富士見町の井戸尻遺跡は、JR中央線では信濃境でおりるのだか、ほぼ八ヶ岳の南山麓にある。この地域は、全体が釜無(かまなし)川に向かって緩やかに落ち込む傾斜地となっており、湧水が豊富である。全体が南に広々と開かれて、明るく、これほど水に恵まれ住み良いところは全国にもそうはないのではないか。富士眉月弧(びげつこ)文化圏の中心地域であっただけのことはあって、自然環境が抜群に良いのである。

 

 ところで、先週の木曜日(2004.07.22)に「水と衛生に関する諮問委員会」が、国連本部で初会合を開き、アナン事務総長は、世界で六人に一人が清潔でない水を飲料にしている実態は「受け入れがたい」と述べ、飲料水確保の必要性を訴えた。また、議長に就任した橋本龍太郎元首相は「水と衛生に関する意識を高め、世界の水問題解決に向けて具体的な一歩をしるす」のが諮問委の使命だと演説した。

 当委員会は、アナン事務早朝の特別の肝煎りで設置されたもので、橋本龍太郎元総理が議長に就任したのは、多分、昨年京都で開かれた「世界水フォーラム」の議長を彼がしたことによるものではないかと思うが、日本が水問題で世界に貢献できるのは誠に結構なことである。

 

 

 日本は、瑞穂の国といわれるが、水田に関する農業水利は驚異的であり、私は、この水システムは今後永久に守っていかなければならないと思っている。先祖から受け継いだ貴重な財産であるからである。このことは毎年富山和子がつくる「日本の米カレンダー」を見れば実感できるのではないかと思われる。

 

 さて、井戸尻遺跡に戻るが、これを散策するには駅前からスタートするのが良い。時期は7月の中旬、時間は朝がいい。

 ただし、JR信濃境(しなのさかい)の駅前には宿がない。したがって、隣の小淵沢の駅前旅館に泊まってタクシーでJR信濃境の駅に行くのがいい。井戸尻遺跡を散策するには駅前からスタートするのが良いからだ。

 

 ちょうどJR信濃境の駅が八ヶ岳から釜無川に向かう尾根にあり、その尾根からほぼ南に向かって集落が発達している。そして、その延長線上に井戸尻遺跡がある。集落そのものが遺跡になっているようでどこを掘っても何らかの土器が出てくるらしい。古来いちばん自然環境の良い「場所」に人びとの暮らしがあり現在に繋がっている...というわけだ。

 人びとの暮らしに必要なのは水である。JR信濃境の駅からちょうど尾根筋に当たるメイン通りを歩いていくと、通りの脇に水が出ている。きれいな水だ。

 上流の山際に開発が行なわれて伏流水の水質が悪くなって、そのままでは飲めないのだそうだが、最近はいい浄化器ができているので、それを利用すれば飲めるようになる。本来、そういう浄化器を使わないでも飲めるように開発に伴う水質保全には特段の規制をかけるべきだが・・・・。

 まあ、そんなことを考えながら歩いていく。早朝なので実に気持ちがいい。地元の人ととりかわす朝の挨拶もさわやかである。

 

 

 駅前のメイン通りをそのまま下っていけば井戸尻考古館に行くのだが、私は、ちょっと寄り道をして現在発掘調査をしている現場を覗いていくとしよう。昨日の館長の説明だと、ここでも「丸石」が出たそうである。その「丸石」は別途の機会に見せてもらうとして、今日は、現場をちょっと覗くだけにしておこう。

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 その発掘現場のすぐ上に特別擁護老人ホームがあるが、この付近からわき水が出ていて、そのためにこの谷間にも「丸石」がでるのだそうだ。祭祀が行なわれていたのであろう。「丸石」が水神さんになっているのかもしれない。

 

 ぐるっとひと回りをしよう!

池の脇をとおって、もとの道に戻る。

 

もうすぐに考古館だ!

 朝の柔らかい光に映える考古館。

 

 

 

考古館のすぐ横にこんな素晴らしい「石棒」が・・・・。

 

 

 

 

 道祖神を見ながら、となりの民族資料館の庭にである。

民族資料館をあとにして、

井戸尻遺跡に向かう。

こんなところにもきれいな水が流れている。

 

いよいよ井戸尻遺跡だ!

 

井戸尻遺跡の泉。

太古より涸れることのない縄文の泉。

こんな素晴らしい石碑が・・・!

 

 

ちょうど古代蓮(はす)の花が満開である!

実に美しい!

 

 

 

  井戸尻遺跡は、水のアルカディア。

いくつかの水の風景を紹介しておこう!

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 村の風景。

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道端にこんな面白いものが・・・。

センボウ塚というらしい。

「石棒」の変型したもではなかろうか?

 

 

さあ、それではぼちぼち始発の列車が来る頃だ。

宿に帰るとしようか!

そうしよう!そうしよう!

 

註:井戸尻遺跡の内容は、考古館の公式ホームページをご覧下さい!

註:井戸尻遺跡群で注目すべきは、須玉町遺跡との関連で・・・・・

20][21]である。

 

 

では、次に須玉町へ出かけよう。

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