日中友好親善

中国の「天命政治」の理解のために

2015年3月24日

国土政策研究会

会長 岩井國臣


「はじめに」


私は、今までシヴァ教が世界最強の宗教だと思ってきたが、どうも中国が道教の研究を国家レベルでやっているようなので、今後、道教は中国の天命政治と深く結びついて、人びとの心の奥にしみ込んでいくように思われ、将来、道教は世界最強の宗教になる可能性がある。

日本の文化は歴史的に道教の影響を深く受けているので、道教が世界最強の宗教になれば、今後、日本の文化ももっともっと国際的なものになっていくかもしれない。日本の文化的な動きが中国との友好親善のおかげで良い方向に向かっていってもらいたいものだ。私はそういう願いを持っており、私が中国の天命政治に深い関心を持つ所以でもある。



天命思想による政治、それが中華のあるべき政治であるが、はたして習 近平がそういう政治を今後やっていけるかどうか? 私は、今皇帝になった習 近平に是非それをやってもらいたいと願っている。そのためには、孟子の天命政治を貫いてほしいし、日本と一緒になって世界平和路線を歩んで欲しい。それが習 近平に期待するものである。


そのためには、習 近平が今皇帝として中国共産党王朝に君臨し、中国共産党の中で絶対的な権力を持たなければならない。その前提条件として、習 近平は軍を掌握することと農民の支持を受けることが必要である。その上で、中華政治として世界平和路線のための政策を打ち出すことが必要である。覇権主義はもってのほかである。習 近平がそれらのことができる人物であるのかどうか、この論文で少し突っ込んで考えてみた。


第1章では、世界には歴史的に二つの政治形態が存在するが、中国の天命政治には、民主主義とは一味違う長所がある。そのことを説明する。天命政治は、老子の「道」、「宇宙の原理」に従う政治である。


第2章は、毛沢東の長征がどのように行われたのか、そして何故毛沢東が中国国民統合の象徴になっているのかを説明する。


第3章は、天命政治の本質について、具体例を以て説明するとともに、習近平が実際に天命政治を行い得る人物であることを説明する。




「おわりに」


習近平は、現在、「民族主義に支配されたネット世論」と「軍を中心とした対外強硬論」という二つの爆弾を抱えているようだ。中国が今後10年で米国と肩を並べる強国になることは間違いない。私たちは、軍事大国として日本の脅威になることを望んでいない。日本と中国が相互に信頼し尊敬し合える国になって欲しい。そのために何ができるのかを、我々は考えていかなければならない。 私は中国の天命政治に大いなる期待を持っている。 歴史と伝統文化に根ざし、発展させた新たな中華文明の出現のために私たち日本人に何ができるかを考えねばならない。日本と中国が一緒になって、世界平和を実現する「新たな世界文明」を創っていきたいものだ。



交流とは、相手の立場になって考えるところにその哲学的な意味合いがある。したがって、文化交流は、相手の人の日々の生活を支えている相手の人の生活している国又は地域の文化を理解し尊重するというところにその哲学的な意味合いがある。


人々との交流の中で人々の気持ちにも気を配りながら、権威にへつらうことなく、世の中すべてのものを自分を取り巻く環境として受け止め、あくまでも自分自身の考えと意志で行動する、それが尊厳を生きるということだ。これは自立した自己を生きると言い替えても良い。


目まぐるし移り変わる社会において、自立した自己を生きていると、ふらふらすることなく、安定した人生を送ることができる。不安のない人生ということだ。


自立した自己を確立する、そのためには、独善に陥ってはならず、できるだけ文化の違う人たちとも付き合って、より客観的な感覚を身につける必要がある。特に、現在のようなインターナショナルな時代をおいては、異なった文化を持つ他国の人たちと交流するのがいい。中国好きの私としては、中国人との交流を深めたいと願っている。また、靖国問題は、日本の純然たる国民問題としてどうしても解決しなければならないと考えている。草の根レベルの日中友好親善のための交流と靖国問題の国民世論への働きかけ、それらのために微力ながら私としてできる限りの努力をしたいと思っている。



最後に、日本と中国とが世界をリードする立派な国になるため、日中友好親善がもっともっと深まることを心から願いながら筆も置くことにする。


http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/tenmeirikai.pdf



以上




前回までのWhat’sNew!

http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/index03.html



なお、一連の電子書籍を出版した2012年以前のWhat’sNewは、


http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/huruiWN.html


です。