三峰神社の歴史的考察

2015年4月23日

国土政策研究会

会長 岩井國臣


「縄文との響き合い」とか「宇宙との響き合い」というものも「劇的空間」としては極めて大事である。きっと、そのような「地域づく り」は地域の人びとの流動的知性を養うに違いない。そして、そのことはまた、日本人の流動的知性を養うよすがとなろう。「和のスピリット」、すなわち古層の神が出現するところ、それは聖なる空間ということだが、そういう場所は「神との響き合い」のできる場所である。そのことを別の言葉で言うとすれば、「宇宙との響き合い」のできる貴重な空間で ある。日本の神道の背景に古層の神、すなわち「和のスピリット」が存在する。これを知るということは、日本の「日本らしさ」を知るということであり、これからの観光の一つの目玉にもなる。また、私たち日本人にとっても何が日本らしさなのかを知ることは大事なことだ。日本らしさを知るということは、中沢新一の言う流動的知性を身につけることに繋がる。私は、日本らしさを知らずして流動的知性を身につけることはできないと思う。

三峰神社は、「関東最強のパワースポット」と言われているが、さもあらん、三峰神社にお詣りに行くと確かに古層の神「和のスピリット」の力を感じる。得難い神社である。

私は、以前、「和のスピリット」という一連のページの中の「いわき大国魂神社」というページで、次のように書いたが、三峰神社の節分祭で行われる「ごもっとも様神事」は、古層の神「和のスピリット」と深く結びついている。


『 秩父は三峯神社の「ごもっとさま」は極めて格調が高く、もっとも古い形態を残している。誠に愉快な祭りだ。ごもっとも。ごもっとも。節分の時に「ごもっともさま」神事が行なわれるが、男性のシンボル「ごもっともさま」は擂粉木で、女性のシンボル「ごもっともさま」はマメを入れた升である。ごもっとも。ごもっとも。マメはクリトリス。ごもっとも。ごもっとも。「豆の神話学」・・・ごもっとも。ごもっとも。「福は内、鬼は外」が二度繰り返されると、「ごもっともさまぁー!」を掛け声が合の手のように入り、一同大拍手。祭りは一気に盛り上がります。ごもっとも。ごもっとも。』・・・と。


私は、今年(平成27年)の春の例大祭に招待され、その後の直会(なおらい)の席で、神社庁の勅使や秩父の名誉市民・前の秩父市長栗原さんらと一緒に挨拶をさせられた。その挨拶で、私は、その「ごもっとも様神事」に触れて、誠に不思議な神事である旨を申し述べた。そんなこともあり、また「和のスピリット」という一連のページを書いたときから、何故三峰神社でそんな面白い神事が行われるのか、この際そのことをじっくり考えてみようと思った。それがこの「三峰神社の歴史的考察」という論文を書くに至ったいちばんの動機である。その他、「三峰神社の歴史的考察」という論文を書くに当たって、私の抱いていた三峰神社に関する疑問はいくつかある。それらもこの際じっくり考察してみようと思い、この論文を書いた。書いているうちに次々と新たな疑問が出てきて、大変苦労した。何とか書き上げたが、中には間違っている部分もあるかと思う。しかし、私としては、今まで培ってきた歴史的知見を総動員して何とか書き上げた論文であるので、それが故に、日本の歴史の重要な部分についての問題提起になっているかと思う。この論文を読んでいただいて、間違っているとお感じなった部分については、是非、皆さん方ご自身でご研究いただければ望外の喜びである。


三峰神社の歴史的考察:http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/mitukou.pdf





前回までのWhat’sNew

http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/index06.html






なお、一連の電子書籍を出版した2012年以前のWhat’sNewは、

http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/huruiWN.html

です。