山地拠点都市構想


2015年6月19日

国土政策研究会

会長 岩井國臣



知恵のある人とはどういう人か? 国家がそうであるように、単に知識が豊かであるとか技術に長けているということではない。知恵のある人とは、人びとがイキイキと生きていけることを願い、善意を持って、効果的な運動に何らかのかたちで行動を取れる人のことである。


要は、精神である。心である。心のあり方というのは、なかなかむつかしく、一言では言えないが、心根が優しいということが必要条件であろう。プラントが言うように、知恵のある人とは、必ずしもテクニックに長けた人のことをいうのではない。テクニックというのは、知恵のある人の必要条件ではないということだ。


ところで、現代は激しい競争社会であり、テクニックのない人はスピンアウトせざるを得ない。また、はじめから激しい競争を嫌う人もいる。またこういうケースもある。会社が倒産しどうしても働き口の見つからない人である。そういう人たちは、競争社会では弱者である。この激しい競争社会では会社はいつ倒産するかわからない。したがって、実に多くの人が弱者になる心配を秘めている。そういう弱者の中には、心根の優しい人も少なくないので、そういう人たちがイキイキと生きていける社会を作っていかなければならない。


私が提唱する山地拠点都市は、そういう人たちがイキイキと生きていける都市である。山地拠点都市とは、そもそも、山との繋がりをもとに新たな文明を切り開いていくであろう21世紀型の都市のことであるが、弱者も含めて老若男女すべての人がイキイキと生きていける都市でもある。


かって、大平正芳の「田園都市構想」とか竹下登の「ふるさと創成」という国土ヴィジョンがあった。それぞれ途中で挫折してしまったけれど、私は、それぞれ素晴らしい国土ヴィジョンであり、私たちの記憶にしっかり留めておかなければならないと思う。私はそれらを意識しながら、またプラトンの国家論を参考にして、私なりの国土ヴィジョン「山地拠点都市構想」を書いた、それがこの論文である。


山地拠点都市構想(前編目次)

第1章 日本の政治

第2章 自然の再認識

第3章 知恵のある国家とは?


山地拠点都市構想(後編目次)・・・新たな国土ヴィジョン

第1章 山の魅力

第2章 山についての論考を振り返る

第3章 「山の霊魂」について

第4章 過去の国土政策を振り返って

第5章 国土政策の現状と課題

第6章 山地拠点都市構想の実現に向けて



http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/yamasan.pdf





前回までのWhat’sNew

http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/index09.html




なお、一連の電子書籍を出版した2012年以前のWhat’sNewは、

http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/huruiWN.html

です。