鞍馬寺について




平成30年8月12日

国土政策研究会

顧問 岩井國臣



鞍馬寺の高い人気の秘密は、サナート・クラマ縁起や牛若丸伝説に負うところが大きいが、 くわえて「鞍馬の火祭り」、「鞍馬の竹切り会(え)」、「満月祭」などのユニークな祭りのおかげである。 なかでも満月祭は珍しい。


虎は鞍馬寺と深い関わり合いがある。金星から降臨したサナート・クマラの霊波を 受けて、鑑鵜(がんてい)上人は鞍馬山上に 導かれてきたのは、宝亀元年正月4日午前4時、つまり寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻であった。そして、 燦然と輝く太陽の中に 毘沙門天を拝したのであった。サナート・クラマが毘沙門 天の姿をとって降臨されたのだが、そんなところから、 虎は、鞍馬寺に大変関係の深い神獣となっている。金堂に安置された毘沙門天、吉祥天、ゼンニシ童子は国宝だが、「阿吽の虎」がこれらをおまもりしている。


鞍馬寺といえば、牛若丸の修行したところとして有名だが、その先生は鬼一法眼(きいちほうげん、おにいちほうげん)という説がある。鬼一法眼は、京の一条堀川に住んだ陰陽師。『六韜』という兵法の大家でもあり、文武の達人とされる。また剣術においても、京八流の祖として、また剣術の神として崇められている。鞍馬寺境内には鬼一法眼を祀る鬼一法眼社がある。 


「鞍馬の火祭り」: https://www.youtube.com/watch?v=mHw-nCFcPrQ

「鞍馬の竹切り会(え): https://www.youtube.com/watch?v=1IIbaCYVTFc



5月の満月が中天にかかる頃、ろうそくを手にした大勢の参拝者が黙々と本堂に集まって、 霊水と護摩供(ごまく)を受け、月が輝きを失う未明までみんなで祈りを捧げる誠にエキゾチックな祭りである。 



魔界・鞍馬山は、不気味な中にもなんとなく懐かしさがある。奥の院から貴船 神社へ・・・極相林を抜けるその参道は、荘厳そのもの。身が引き締まる。それが鞍馬寺である。


鞍馬寺について http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/kuramani.pdf



前回までの目次

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なお、一連の電子書籍を出版した2012年以前のWhat’sNewは、

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