「講」のすすめ

 

 

 これからの時代は、いよいよ世界のアメリカが進んでいくのだろうと思う。好むと好まざるとにかかわらずだ。だから、中沢新一のいう「モノとの同盟」が必要なのであり、日本は、ただひたすら「歴史と伝統・文化」を生きていく必要があるのである。

 江戸時代には、世界に珍しいもネットワーク組織がわが国に著しく発達していた。「講(こう)」とか「結(ゆ)い」という組織である。「連」というサロンもそうである。この「講」や「結」や「連」については、田中優子が詳しいが、彼女は、例えば「連」について次のようにいっている。

 『 こういう「連」が都市の中に展開しているのだが、これも情報収集のための非常に小さなグループなのである。ただ、江戸時代の小さなグループというのは大体の場合、ネットワークをつくっていることが多い。つまり小さなグループが小さなグループとして閉じていなくてネットワークをつくっている。だとしたら大きな組織にすればいいではないかと私たちは思ってしまうのだが、絶対に大きな組織にしないという特徴がある。人数が集まってきた場合には分裂する。分裂するというよりも他の「連」になってしまう。他の「連」になったとしても、お互いに閉じていないわけだから、いくつかの「連」が一緒に何かをやるということもあり得る。これは同じように何々の会と名づけられたものでも同じことが起こる。』・・・・と。

 

 日本人は、比較的「流動的知性」に富んでいて、いろいろなスピリットの為せる技であろうか、人びとの心にいろいろな価値観が自ずと生まれ出てくる。それが故に多神教の国になっているのだろう。わが国では、なかなか一つの価値観に統一するということが難しい。人生いろいろ、会社もいろいろ、「講」や「結」や「連」もいろいろである。小さなグループがいろいろとできやすい。宮本常一のまな弟子・山崎禅雄の「0.1%論」というのがある。これは、同好の志というものは0.1%も集まれば充分ではないか・・・・、とう考えであるが、私も最近そう思うようになった。要は、わが国の場合、田中優子がいうように、小さなグループしかできないのである。

 しかし、普段はそういう小さなグループで充分だけれど、時には他のグループの力を借りたいこともあるので、いくつかのグループでネットワークを組む必要がある。

 

 今後、私は、地域づくりや川づくりに関して、小さなグループがいろいろできていくものと考えている。現在もある程度そういう動きが出てきているが、今後はさらに増えていくのではなかろうか。私は、今後の地域づくりや川づくりを考えたとき、住民主役でなければならないのであって、そういう意味で、地域づくりや川づくりに関する小さなグループをもっともっと増やしていかなければならないと考える。

 

 Juuu-Netという・・・地域づくり、川づくりに関する・・・小グループのネットワーク組織をつくろうという話を大野川の河童こと幸野さんとしてきた。一応、幸野さんにはホームページもつくってもらっている。しかし、幸野さんも大野川の関係で忙しく、なかなか具体化の運びになっていない。旗ふり役の私も、「劇場国家にっぽん」の理念づくりに忙しく、幸野さんのお手伝いをすることができなかった。「劇場国家にっぽん」の理念づくりもおおむね見通しがついたので、「地域通貨(愛の通貨)」に焦点を絞ってその実践活動を始めると同時に、それとは別途、いよいよJuuu-Netというネットワークづくりのお手伝いを始めたいと思う。旗は振るけれどJuuu-Netの方はあくまでもお手伝いであり、大分の幸野さん、博多の今泉さんや針貝さん、或いは水環境グループの山道さんや荒関らのうちどなたかが主役になってもらわねばなるまい。ただひたすらそれを願っている次第である。

 

では、まずはJuuu-Netの性格論についてひとくさり・・・。

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