PFIの大前提5

 

 

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タイトル: 188 . PFIの大前提5

お名前: 岩井國臣

投稿日: 4/13(14:57)

 

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 今まで私は、四つの視点からPFIの必要性を訴えたつもりである。

 

 一つ目は、財政構造改革という視点である。公共事業が原因で現在の630兆円もの累積債務が

生じたというのは間違いであるし、また建設国債を借金だと騒ぎ立てるのも間違いであるが、いず

れ財政構造改革は進めなければならない。そのためにPFIはどうしてもその促進を図らなければなら

ない。

 

 二つ目は、産業構造改革という視点である。世界は、グローバルな「大競争時代」に入ってお

り、どうも「地域」にそれに勝ち抜くダイナミズムを期待せざるを得ないようであり、そのために

は、「町づくり型PFI」による地域づくりが不可欠になってきているように思われる。

 

 三つ目は、我国における地域政策的な視点である。我が国の伝統文化を如何に守るという視点や

「自然との共生」という国民意識の大転換に如何に対応するかという視点のほか、国土保全という

視点や新しい経済社会の活力を育むという視点からも、「町づくり型PFI」は、国の最重要課題

として展開されなければならない。

 

 四つ目は、高齢者対策というか高齢化社会への対応という視点である。お年寄りは地域における

伝統・文化の担い手である。お年寄りが大事にされ、イキイキと高度情報化時代の地域づくりに参

画している、そしてそれが「知的産業」の育成に繋がっていく、・・・そのような地域社会を、私

たちは目指さなければならないのであって、そのためにも「町づくり型PFI」を地域に定着させなけ

ればならない。

 

 

 以上の他に、私は、「第三の自由・民主改革」という視点からPFIを取らえており、以下、その点

に触れておく。

 

 

 

「第三の自由・民主改革」という視点

 

 

 財政構造改革は、宮沢大蔵大臣も仰有っているように、財政と税制との関係、財政と福祉との関

係を十分考えて進めなければならない。中央と地方の関係も関係して参りますね。そして、先の森

総理の所信方針演説でも触れておられましたが、経済社会との関係も十分考えて・・・・財政構造

改革というものは進めなければならない。全くその通りだと思います。

 

 「第三の自由・民主改革」という視点は、その経済社会との関係ということになろうかと存じま

すが、「第三の自由・民主改革」ということを十分視野に入れて、財政構造改革のあり方を検討す

べきであります。

 

 「第三の自由・民主改革」と財政改革との関係を具体的の申し上げますと、如何に国民或いは民

間の自主性を尊重していくかということであり、「知らしむべからず依らしむべし」という中央集

権的な体質からどう脱皮していくかということであります。

 これからの財政構造改革を考えたとき、・・・国民の受益と負担のあり方というものがです

ね、・・・現在の親方日の丸的なものからもっと国民の自主性を尊重したものに変わっていく必要

があるし、・・・・グランドワークとかPFIといったイギリスの政策をぼちぼちわが国も取り入

れる必要があるのではないか・・・・私はそう考えております。

 

 

 小渕さんは現在の改革を明治維新と戦後の改革に次ぐ第三の改革と言っておられましたが、先

に、加藤紘一さんは、幹事長時代にその第三の改革を「第三の自由・民主改革」と、こういうふう

に言いかえておられたことがありました。私も加藤紘一さんとおおむね同じような感じを持ってお

りまして、同様な感覚から、トニー・ブレアの政策について注目しております。トニー・ブレアの

政策は我が国の国土・環境行政においても大変参考になる点が多いのではないかという気がするん

ですね。

 我が国は、もう言うまでもなく、近代史の中でイギリスと大変重要な関係を持ってまいりまし

た。関係を持ってきたというよりも、それぞれ重要な場面場面においていろいろと支援をしてもら

ったりいろいろと教えてもらったりそういうふうにしてきたのではなかろうか。だからこそイギリ

ス大使館は皇居に面したああいうところにあるんですね。もちろん我が国はイギリスだけではなく

て、アメリカ、ドイツ、中国、韓国その他多くの国とも歴史的にまことに重要な関係を持ってきた

のであって、私たちは歴史を生きる以上、イギリスとの関係の歴史を肝に銘じておかなければなら

ないと思います。

 ケインズ主義といいますか、公共事業を主体にした財政運営、そういった従前の政策に対して、

御案内のとおり、サッチャーは徹底的な市場原理の導入を図ったわけですね。サッチャーの場合

は、徹底的な民営化を図りまして刑務所までPFIでやった。これはちょっと何ぼ何でも行き過ぎ

ではないかな、こんな気がするわけでありますけれども、ケインズ主義から脱却して、しかもサッ

チャーの市場原理万能主義でもない、そういった新しいものをトニー・ブレアは目指しておられ

る。私は、わが国の場合、トニー・ブレアのそういう政策からちょっと目が離せないのではないか

な、そんな気がしておるわけでございます。

 

 イギリスのグランドワークは、サッチャー政権のときに制度化されたものですが、これは地域住

民参加というか地域住民主導の公共事業の進め方という意味で、・・・私はおおいにこれをわが国

に取り入れたらいいと思っているんです。グランドワーク型PFIは、第三の自由・民主主義に適

った良い制度だと思います。フランスのエコミュージアム、ドイツのクラインガルテン、アメリカ

のサステイナブルコミュニティーなどもPFIでやったら良いかも知れません。公共事業について

も、地域住民や民間企業でできるものは、できるだけ地域主導ないし民間主導でやるべきだと思い

ます。

 

 

 今、SPC法の改正が財政金融委員会の審議日程に上ってきています。当面、不良債権処理のた

めにSPC法が問題になっていますが、本来、SPC法というのは不良債権処理のためだけにある

のではない。金融市場活性化のためにあるんですね。また、第三の民主主義という観点からいって

も大変な意義を持っている。

 

 公共事業について、第三の自由・民主主義改革という観点からは、プロジェクトファイナンスが

進められ、その証券化が進められることが望ましい。・・・これがPFIということであります

が、PFIについては、われわれ国民の自由意志で自由に好きな事業を選んで事業そのものに資本

参加できる。証券というかたちでですね・・・。もちろん株式というかたちで会社に資本参加する

こともできる。公共事業は行政が税金を使ってやるので、通常、地域住民はこれに参加することは

難しい面がいろいろとあろうかと思います。しかし、PFIは、国民が資本参加できるわけだし、

そういう意味で・・・加藤紘一さんのいわれる「第三の自由・民主改革」に適っているのではない

でしょうか。

 「第三の自由・民主改革」という観点から、PFIの証券化をおおいに進めるべきだと思いま

す。

 

 

 

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