1、イラクのODA
○政府開発援助(ODA)につきましては、国民のあいだに大変な不信感が渦巻いております。私は、ODAに関する情報公開をもっと積極的に行なってですね、その透明性を増すなど・・・政府の説明責任というものをもっとしっかり果たしていかなければならないと思います。外務省にはまだまだ古い体質が残っているのではありませんか。
ODAの問題は、予算を減らせば良いということではありません。透明性が問題なのです。ODAの多くがまだ闇の中にあって、その闇の中で何が行なわれているか、よく判らないということが問題なのです。私は、わが国のこれからの有り様を考えたとき、積極的に国際貢献をしていかなければならないと思います。真に必要なODAは積極的に増やしていかなければならないと考えております。
しかし、現在のところ、余りにもムダが多すぎるのではないか。ここに、ODAに対する国民の批判も集中しています。その最たるものが、中国へのODAでありましょう。対中援助については、昨年の決算委員会でも、我が党の世耕先生が取り上げましたが、日本国内の経済情勢がこのように大変厳しい中、中国へは累積ですでに3兆円を超える援助を行っている。しかも、しかもですね、そのODAの一部が軍事費に流用されているのではないか・・・、そんな懸念もあって、国民の不信感が渦巻いているのです。
やはり、ODAは、国民の血税を使うわけですから、当然、ODAの目的通り、正しく使われ、かつですね・・・相手国民の・・わが国に対する感謝の気持ちというものが伝わってこなければならないのではありませんか。中国のODAに限りませんが、相手国民は日本からの支援などとは思ってもいない、そういうケースが多いのではありませんか。やはり、ODAは、我が国民の血税を使うわけですから、「顔の見える支援」でなければならないのであります。中国の問題は、再度やらなければならないのかも知れませんが、昨年、世耕先生が取り上げましたので、時間の関係もこれあり、本日ここでは、さらなる御努力をお願いするだけにとどめ、他の問題を取り上げたいと存じます。それでは、「顔の見える支援」という観点から、まず、イラクの復興支援を取り上げたいと思います。
イラクの復興支援について、わが国は、自衛隊の派遣はもちろんのこと、ODAについても積極的に行なうべきであります。まず、最初に聞きますが・・・。
質問11(対外務大臣)
イラクへのODAは、わが国の場合、幾らか。アメリカ、イギリスなどの先進諸国と比較して多いのか少ないのか、その点、国際比較をしながら外務大臣の評価を聞かせて欲しい。
○総理は、イラク国民に対し、世界平和を願う日本国民の心情を、格調高く、切々と語るべきだ。日本の自衛隊は、戦争目的でイラクに派遣されたのではない。あくまでもイラクの復興支援のために派遣されている。ましてや、文民や民間企業は武器をまったく持たない平和の使者である。ただひたすらイラク国民の生活安定のために働く・・・平和の使者である。特に民間企業は、イラク国民に雇用の場を提供するために行く。そのことを、切々と訴えよ!
その上で、ODAについては、民間レベルでの本格的活用を考えてほしい!イラク国民は日本の民間レベルの活動を待っている。今、イラク復興プロジェクトが、5000の候補がようやく1000プロジェクトに絞られて、ぼちぼち動き出そうとしておりますが、日本の業者が、イラク復興協力事業のための多くの受注を確保してこそ、顔の見える復興支援につながるのではないか。
また、今年は、日露戦争後ちょうど100年目を迎えますが、日露戦争の勝利は、イスラム世界に思わぬ反響を与えたようであります。世界の中には醒めた見方もあったようですが、イスラム世界では賛美一辺倒だったようであります。そういった感情が、その後も日本に対する見方の基調になって今日に至っているという。この点は極めて大事なところであります。
エジプトの詩人が書いた「日本の乙女」という素晴らしく感動的な詩があったそうです。この詩をレバノンやエジプトなどでは教科書に載せて、ある世代までは暗証していたのだそうであります。初めて東洋でロシアという巨大なヨーロッパの大国を打ち破った日本に対する期待感を持ち、自分たちの民族的悲運と重ねながら、如何にすれば日本のようになれるかという問題意識で語り合った世代があったということのようであります。
イスラム世界ではそういった日本に対する好感情が今なお伝わっているのだそうです。イスラム世界におけるそういう日本に対する好感情は、大事にしていかなければなりません。イラクでは、そういう日露戦争の評価もあって、「日の丸」には特別の思いを持つ人が多いようであります。アメリカの「星条旗」ではダメ。イギリスの「ユニオン・ジャック」でもダメなのです。やはり、「日の丸」の旗でないとダメなのです。「顔の見える支援」とは「日の丸」を背負った支援であります。それをイラクの人びとは待ち望んでいる。
質問12(対総理大臣)
総理!0DAについては、民間レベルでの本格的活用を考えましょう! イラク国民は日本の民間レベルの活動を待っている。イラクに対するODAは、歴史的に日本に対してよい感情を持っているイラク国民に対し、もっともっと私たち日本国民の顔の見えるものにしなければならないのではないでしょうか。