渓流釣りに思うことあり!

 

 

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タイトル: 464 . 渓流釣りに思うことあり!

お名前: 岩井國臣

投稿日: 2/27(11:49)

 

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「渓流釣り」について思うことあり!

 

 釣りには良い釣りも悪い釣りもないのだが、やはり釣りのマナーは当然守らなけ

ればならないし、我が国の自然生態系が妙な具合にならないように全体としてある

程度の管理は必要であろう。そういうことを前提として、私は釣りには良い釣りも

悪い釣りもないと言っているのだが、実は、私が重視したいのは渓流釣りなのであ

る。それは、・・・・一言で言ってしまえば、渓流が山と川の接点にあるからであ

る。

 自然の二大要素は、山と川、緑と水である。その象徴的な場所が「知のポトス」

であり、自然との響きあい、宇宙との響きあいのできる場所である。そういう意味

でもっとも恵まれた「知のポトス」、それが渓流である。渓流釣りこそこれからも

っと重視されなければならないと思う。北海道の川のように自然豊かな川であれ

ば、中下流部であっても、渓流の範疇に入れて理解して欲しい。私が渓流釣りと言

っているのは、主に渓流における釣りのことであるが、河畔に豊かな自然が残って

いればそれはそのまま立派な「知のポトス」であって、そこでの釣りは本質的に渓

流釣りと何ら変わりはない。

 

 21世紀は平和の時代である。平和の原理は、華厳哲学で言うところの挙体性起

(きょたいせいき)に求められるように思う。先にも述べたが、自由と不自由、平

等と不平等、善と悪、権利と義務、父性本能と母性本能、陽と陰・・・・、世の中

というものはひとつの価値観だけでやっていけない。禅の言葉に「両頭截断して、

一剣天に依って凄まじ」という言葉があるが、これはそのことを言っているのであ

り、白とか黒とか・・・、そういう相対的な認識の仕方というものを戒めている。

白でもあり黒でもあると同時に白でもないし黒でもない・・・・そういう絶対的な

認識に立つべきとの教えである。こういう絶対的な認識の仕方から行くと、白か黒

かという区別ができないのであるが、近代科学は、もちろん、それが白か黒かを区

別しないとまあいうなればやっていけないのではないか。そういう思考の延長線上

にキリスト教などの一神教があるが、本来、存在というものはそういうものではな

いだろう。存在というものは、そういう白とか黒とかという相対的な認識を超越し

たものであり、白との関係黒との関係が問題なのである。

 

 先にも述べたが、京都大学100周年記念の記念講演会が一昨年の秋に東京であ

り、河合隼雄さんが「日本人の心のゆくえ」と題して講演を行なわれた。近代科学

は、普遍性を求めるものであり、したがってあらゆる存在の明確な区別、言い換え

れば、関係性の截断が必要である。華厳宗というものは、そういう近代科学の原理

とは全く違うことをやったのであり、近代科学が否定した関係性を重視する。全関

係の総和としての存在というものは、名前がつけられないから「無」と言わざるを

得ないが、華厳宗ではそれを「挙体性起(きょたいせいき)」という。生け花とい

うものは、存在が挙体性起(きょたいせいき)するもっともいい形を求めるもので

あり、そういう意味で、「存在が花している」のである。こういう日本文化の存在

論からすると、存在の現れとしてそこに花がある。すべてのものは存在から出てき

た。私は、存在が岩井國臣しているのである。最後は、西洋文化と日本文化の共生

の必要性を訴えられ、今後我々日本人は矛盾システムを生きていかなければならな

いと言われたのであるが、その思想的背景として、まあ、そういう日本文化の存在

論、つまり挙体性起(きょたいせいき)ということを言われたと思う。そういう相

即的な認識こそ21世紀の我が国の思想を支えなければならないのではないか。

 

 自然との響き合の知的空間、宇宙との響き合いの知的空間、それは「知のポト

ス」でもあるのだが、それは釣りという身体性の強い行動を伴って、身体全体で、

つまり情と知の総てを挙げて体得する認識、すなわち挙体性起(きょたいせいき)

<URL:http://www.kuniomi.gr.jp/togen/iwai/kyotaise.html> を体験しうる道場でもある。

 

 

 

 

 

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