4、技術協力
さて、それでは、次に、「円借款」、「無償資金協力」と並んで、ODAの三本柱の1つである「技術協力」の問題を取り上げたいと思います。
今度のODA大綱では、「南南協力」ということをうたっておられます。南と南の協力ということですね。私は、かってJICA案件でインドネシアに何度か行きましたけれど、インドネシアに対しては今まで日本政府として随分力を入れて開発援助を行なってきました。その結果、インドネシアには多くの技術者が育ってきております。そういう技術者は、発展途上国の開発援助を進める場合に、日本の技術者よりかえって向いていると思われる面が多々あるのです。
技術というものは、近代技術だけが優秀なのではありません。伝統技術の中にも安くてすばらしい技術があるのです。何でもかんでも近代技術を使うのではなくて、現地にいちばんあった良い技術を使うべきです。日本の技術者はちょっとその辺がまずい。むしろ、インドネシアの技術者の方が発展途上国に向いているのかも知れません。昨年、私がマダガスカルにいった時、現地の佐々木所長がそういうことを言っていました。マダガスカルでそういう実績があるそうです。
昨年、8月に閣議決定されたODA大綱には、国内はもちろんのこと、国際的にも人材の活用というものが大事だと書かれています。そこで質問でありますが、
質問41(対総理大臣)
日本はODAを積極的に進めるべきである。しかし、日本の場合、アメリカなどに比較して、人材不足が甚だしいと言われている。そこで、私は、今後、日本としては、人材育成と開発研究に特段の力を入れるべきだと考えるが、総理の考えは如何でしょうか。国際的な人材バンクをつくるお考えはありませんか。