タイトル: 618 . Re: もっと議論が必要
上田さん こんにちわ!
以下に、若干のレスポンスをさせていただきます。反論というほどのものではありません。まあ、補足説明という所でしょうか。よろしく!
上田 勝 ] 累積債務の問題がすなわち公共事業が原因だと短絡的に考えているわけではありません。累積債務がこれだけ膨らんだのは、財政拡大政策の陰で、構造改革を景気回復後の課題として後回しにし続けたことが原因であると考えています。本来なら、公共投資等による総需要政策や雇用政策を進めながら、産業や税制等の構造改革を一気に進めなければならなかったのです。痛みの伴う改革を先送りしたために、状況が何も変わらずにただいたずらに国債残高が累積してしまった。まずここの反省を何らお示しになっていないことは、非常に残念なことだと思います。
岩井國臣;そうですね!そうなんです。
そういう産業や税制等の構造改革の議論、国債残高が今のように累積してしまった原因、特に赤字国債を発行せざるを得なかった原因などについて、議論すべきです。そういう議論なしにいきなり道路特定財源の問題だけを問題にするのは片手落ちでというものでしょうね!
国債残高の累積原因が道路特定財源とは別のところにあるという事実を認めた上で議論を始めないと片手落ちというものです。
上田 勝 ] 財政赤字の問題を、ゼロにリセットできれば、岩井さんの言うように公共事業等で下支えするなどの対策を整えながら、構造改革であるなどの政策ができたでしょう。しかし既にそのタイミングを逸してしまったのです。必要な部分への予算を絞り込み、その上で全体的に予算の配分を見直し、固定化された財源の使用範囲を時限的にでも広げなくては、また赤字国債を積み増す他ないでしょう。もしくは増税をするかです。
岩井國臣;そうですね!そうなんです!全体的な予算の配分を見直すべきですね。そして、増税も含めて議論すべきであることはいうまでもありません。社会福祉に関しては、消費税(目的税)の議論が避けられないでしょう。
上田 勝 ] まず必要な前提は、構造改革なき総需要政策が間違いであったことをお認めになることです。このために緊急的な財政出動でさえも思い通りにはできないほど財政は悪化した。特定財源を死守しようというお気持ちはわかりますが、岩井さんは既に官僚ではなく国民の代表であるわけです。財政赤字は今後長い時間をかけて償却していかなくてはならない中長期的課題であり、特定財源見直しは短期的な財政バランスに少しでも寄与させるための政策です。それを同列にして考えていくことは、単に問題を摩り替え、課題を先送りすることにしかなりません。
岩井國臣;もう一度申し上げます!緊急的な財政出動でさえも思いどうりにできないほど財政が悪化した原因は、一義的には、道路特定財源にあるのではなくて、他にあるということです。私は、いうまでもなく国民の代表である政治家として、一連の意見を申し上げているのです。民主主義社会において、議論というものは一番大事です。なぜ財政がこのように悪化したのか、なぜ本来法律違反である赤字国債を発行し続けなければならなかったのか、そのへんの議論なしにいきなり道路特定財源の問題を問題にするというやり方は、氾く(ひろく)議論するという民主主義の原理とはおおよそ縁遠いものです。
上田 勝 ] 現在の税収不足は、当然ながら増税する以外に埋めようがない。 また、今後も膨らみ続ければ、国債暴落の懸念が増大してきます。そういう危機的な財政の状況を鑑みるに、特定財源という固定費にしがみつくというのは、一般の感覚とはほど遠いものがあります。
岩井國臣;現在の税収不足は約30兆円ですが、こういう税収不足が生じる一番の原因は、やはり景気なんです。景気回復なしに税収不足の解消はあり得ません。・・・・もちろん、歳出削減の議論も必要ですが、それは今の歳出額全体約80兆円が問題であって、それこそ聖域なき歳出削減が必要なのではありませんか。特定財源にしがみつくという言い方をしておられますが、私は、もともとそういうつもりは全くなく、氾く(ひろく)議論をすべきであると言っているのです。そこは誤解をしないで下さい!
上田 勝 ] 特定財源見直しに対して論理的な説明を岩井さんは求めていらっしゃいますが、逆にこの財政赤字の中にあってなお維持することが必要である理由を、抽象論ではなく具体的に示す責任があるのではないでしょうか。私には結局のところ地方票にしがみついて国政を忘れていらっしゃるように思えてならないのです。
地方の負担を考えるのならば、なぜ逆に地方分権化の拡大と財源拡大を主張しないのでしょうか。中央主導でなければこの国は適切な事業が行えないほど歪んでしまっているのでしょうか。だとすればその歪みを是正することが肝要であって、地方行政からの工事の陳情処理などよりもずっと将来的に利益となる政策のはずです。
岩井國臣;議論というものは双方が同じテーブルに乗ってやるべきで、なぜ道路特定財源が今後も必要か・・・・そのことについては、おいおい私も申し上げていきますが、まずは道路特定財源の見直しを言い出すほうがその理由をいうべきです。何度も同じことを申し上げて恐縮ですが、何ごとも、議論を吹っかけたほうがその理由をいうべきは当然ではないでしょうか。
なお、私は、地方を大事にしたいと思っていますが、地方票にしがみくつもりはありません。そういう感情的な言い方はおおよそ民主的な議論とは縁遠いものだと思いますがまあそんなことはどうでもいいでしょう。それよりも、私は、地方分権化の拡大と財源拡大は賛成であることを申し上げておきます。財政再建の問題については、公共事業のあり方だけではなくて、社会福祉政策のあり方、税制のあり方とりわけ消費税のあり方、そして中央と地方のあり方などを総合的に議論すべきであること申し上げておきます。感情的な議論ではなく、冷静な議論こそが今求められているのです。