タイトル: 656 . 一刻も早く不景気からの脱出を
日経新聞に「大機小機」というコラムの欄があります。
日によって書いている人が違うようで、ときどき矛盾した意見が載っていることがありますが、このコラムは大変有益なものです。私は必ずこのコラムを読むようにしています。
14日の「大機小機」では「デフレの限界」と題してコラムが載っていました。
日銀は戦前の忌まわしい経験もあり、公債引き受けは絶対的に回避したい姿勢だと推測される。
しかも財政法5条が公債の日銀引受を禁じている。
そうは言っても、デフレ脱出の条件は依然、中央銀行による公債引受である。
要するにこのコラムは日銀の公債引受こそ今のデフレ脱出の特効薬だと言っているのであります。
クルーブマンのインフレターゲティングについては日銀はもちろんのこと多くの人の反対意見が強いのであるが、このコラムではクルーブマンのインフレターゲティングこそデフレ脱出の特効薬だと言っているのであります。
13日の日経新聞での「大機小機」では「価格革命の到来」と題してコラムが載っておりましたが、このコラムもたいへんいい意見であると思いますが、これについては私の意見とは少し違います。違いますが紹介しておきます。
消費者物価の下落が続いている。
しかし現在のこの消費者物価の下落は企業家にも消費者にも利益となっているというのがこのコラムの基本的な認識であります。
それは現在の物価下落は需要不足によって生じているわけではなく、安い商品の輸入や労働生産性の上昇という供給側の要因によって起きているから今のデフレについてはそれほど気にする必要はない・・・、という意見であります。
しかし私の意見としてはやはり日本経済のことを考えたときに、すなわち今景気回復をどのように図るのか、景気回復が一番の課題であると考えたときに、やはり物価はわずかにでも上昇するのがいいのではないか、そのように思います。
クルーブマンのインフレターゲティングというほどのものでなくとも、やや物価が上昇気味であるほうが経済としてはいいのではないか、そのように考える次第であります。
日銀においてはそのようなやや物価が上昇するように金融政策をやるべきだと思いますし、さらに政府のほうも積極的な財政運営をやって、ともかく一日も早くこの不景気から脱出する必要があるのではないかと思います。