大弐三位 999(長保1)‐?
だいにのさんみ
平安中期の女流歌人。父は山城守藤原宣孝,母は紫式部。本名賢子。一条帝の中宮彰子(上東門院)に仕え,初め藤原兼隆妻,のちに大弐高階成章妻。のちの後冷泉帝の乳母となり,殊遇をうけて従三位典侍となる。越後の弁,弁の乳母,藤三位などとも呼ぶ。家集《大弐三位集》(63首)があり,勅斤集に37首入集。穏健な歌風で,人柄も明朗温和,晩年は平和な結婚生活の中に,80余歳の長寿を保った。《小倉百人一首》に〈有馬山猪名(いな)の笹原風ふけばいでそよ人を忘れやはする〉(《後拾遺集》)がとられている。 南波 浩
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