金鈴塚古墳
きんれいづかこふん
千葉県木更津市長須賀に所在する前方後円墳で,小櫃川下流左岸の沖積地に築成された古墳群の一つ。本来は全長95m,後円部径55m,高さ6m,前方部幅72mと推定されるが,墳丘はほとんど失われている。わずかに残る後円部には全長約10mの無袖形横穴式石室があり,そこを1950年に千葉県史蹟調査委員会が調査した。6世紀末から7世紀前葉にかけての組合せ式石棺と,石室奥,羨道に3体の追葬を確認し,それに伴う豊富な副葬品の存在を明らかにした。副葬品は青銅鏡・玉類・金環などの装身具,飾大刀・銀装弓・鉄矛・衝角付冑・挂甲(けいこう)などの武器武具,鞍・壺鐙・杏葉(ぎようよう)・鏡板・雲珠(うず)・馬鐸などの飾馬具,ほかに銅容器,飾金具,金銅翳(こんどうさしは)(団扇説あり),土師器(はじき),須恵器,それに本古墳の名ともなった黄金の鈴など注目すべき遺品が多い。なかでも,舶載品を含む新古形式の18口の飾大刀は,東国の古墳文化を性格付ける重要な資料である。 馬目 順一
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