マダガスカル友好親善訪問

 

 

 日本古来の信仰と関連して、中西進は、その著「古代日本人・心の宇宙」(2001年4月、日本放送出版会)の中で、わが国の神話・古事記に関し大事なところに登場するのがミオヤの神と呼ばれる祖先神だと述べ、古代日本人における祖先崇拝の強さというものを指摘している。祖先崇拝というものはアジア一帯の信仰だといわれているが、中西進によれば、マダガスカルにそれが特に色濃く残っているという。祖先を大事にするということは、年寄りを大事にするということであり、伝統・文化を大事にするということである。

 伝統の創造力という言い方があるが、わが国がこれから「モノづくり」に生きていこうとするのであれば、伝統を大事にしなければならない。祖先を大事にしなければならない。また、世界平和のためには、中沢新一がいうように、「モノとの同盟」が必要である。科学文明とそれぞれの国の固有文化との同盟が必要である。世界全体が、「違いを認める文化」というものをつくりあげていかなければならない。

 現在私は、「徳一」を追いながら、神仏習合の源流を旅している。日本古来の信仰と仏教とがどのように習合していったか、その思想的背景というか、その歴史的背景を調べている。わが国の歴史や伝統・文化のなかで、「違いを認める文化」というものがどのように形成されていったか。これは、大変興味のある問題である。私は、これから、世界全体は、「違いを認める文化」というものをつくりあげていかなければならないと思う。世界平和のためには、ダイバーシティーというものが大事なキーワードになると思う。これから、世界は、科学文明の対極にある・・・それぞれの国の伝統・文化というものを大切にしていかなければならないが、その基本は、祖先を大事にするということではなかろうか。現在私は、そんな思いを持ちながら「徳一」を追い・・・神仏習合の源流を旅しているのである。

 今回のマダガスカル友好親善訪問は、いくつかの目的があるが、そのなかで私が重大な関心を持っているのは「祖先崇拝」ということであり、その実態を知るためにはどうすればいいか・・・その下調べという意味合いが強かった。どのようなものでも、最初の訪問で実態というものが判るはずがない。最初は、どこを見れば良いのかも判らない。いつ行けばいいのかも判らない。国内で、旅をして、調べものをするときもそうだ。ともかく何度か行っているとそのうちに何かが判ってくるものだ。そんな気持ちで今回はマダガスカルを訪れた。いろんなことが判ってきた。マダガスカルの歩き方が・・・・。これからが楽しみである。

 

 では、マダガスカルの一側面というぐらいの感じで、とりあえずの報告をさせていただく。一般の方の興味のありそうな部分のみの報告である。今回のマダガスカル友好親善訪問については、いろいろな目的があり、公式行事も少なくなかった。それらについては、今後、必要に応じ、おいおい報告していきたい。マダガスカルは、現在大変貧しいが・・・大変良い国である。これからの発展も期待できる。わが国が、今後、積極的に友好親善を深めるべき大事な国である。皆さん方も、是非、マダガスカルに出かけて欲しい。

 

それではとりあえず真っ先にここをクリックして下さい!

 

1、マダガスカルはまずアンチラベへ

2、アンチラベ

3、ナモロナ川に向かう

4、ドメン・ナチュール

5、悪路を行く

6、国道7号線・沿道の風景

7、国道7号線・沿道の風景(その2)

8、フォードファン

9、フォードファンのホテルとその周辺

10、ベレンテ自然保護区へ

11、ベレンテのカフェテリアで

12、ベレンテ自然保護区を散策

13、フォードファンの風景(その2) 

 

 

 

ディエゴスアレス

 

 

 私たちは、歴史を生きている。私たちは、過去の歴史とのつながりの中で意識の有無にかかわらずさまざまな影響を受けながら、現在を生き、未来を生きるのである。現在を立派に生き、未来を立派に生きるためには、歴史はしっかり身につけておくべきである。

 

 マダガスカルとの友好親善のためには、マダガスカルがわが国の歴史の中にどのような形で登場してくるのか、或いは日本がマダガスカルの歴史の中にどのような形で登場してくるのか、それらを知っておくことはたいへん大事なことであろう。元駐マダガスカル大使の山口洋一の著書「マダガスカル・・・アフリカに一番近いアジアの国」(1991年、サイマル出版会)によれば、わが国の歴史の中にマダガスカルが登場するのは日露戦争の時と第二次世界大戦の時であり、マダガスカルの歴史の中に日本が登場するのは独立運動の時であり、それぞれ概要がよくわかる。

 

 ここでは日露戦争の時と第二次世界大戦の時にマダガスカルがどのように登場してくるのか、それらの点に焦点を絞ってお話したい。ディエゴスアレスとの関係が極めて深いからである。ディエゴスアレスとわが国との関係といってもよい。まず、日露戦争から始める。

 

 

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Iwai-Kuniomi