美的空間、知的空間を増やそう!

 

 

いろいろの「場所」がある。家族、ふるさと、国・・・・、これらはすべて場所である。心を休める癒しの場所・・・・、この中には家庭があるし、飲み屋があるし、ゲームセンターがある。多摩川には「癒し研究会」というのがあって、身体障害者を多摩川の水辺に連れて行って、川の音を聞き、川の匂いをかぎ、水に触れ、ボートに乗り、人々と触れ合う・・・などといったことをやっている。多摩川の川原が有効な癒しの場所になっているのだ。派閥も・・・それぞれの国会議員が依って立つ場所である。劇場国家にっぽんでは、これらの内、特に、川づくりや地域づくり、町づくり、国土づくりなどと関係している「公共空間」を念頭において議論を進めていきたいと思っているが、「場所の論理」でいうところの「場所」はもっと広い概念であり、抽象的な場所をも含む。

 

公共空間は、人々の心や体に知らず知らずに影響を及ぼしていくので、みんなで快適なものにしていかなければならない。京都には「門掃き会」というのがあって朝家の前を掃除することを奨励している。京都では家の前をきれいにする習慣があって、植栽の工夫がなされるなど通りを歩いていても結構楽しい。

自動車は私的空間であるが、電車は公共空間である。吊るし広告を見ていて結構勉強になるし楽しくもある。他人に迷惑をかけないで友達と会話を楽しくこともできる。携帯電話はマナーモードでなければならない所以である。したがって、劇場国家にっぽんとしては、道路の交通混雑解消という観点のみならず、そういう観点からも・・・・、交通体系の見直しを行い、できるだけ公共空間を増やしていかなければならない。

 

ポケットパーク的なものでいいからもっともっと公園を増やしていかなければならないし、道路の脇や家の前などに・・・・もっともっと・・・・美的な空間、知的な空間を増やしていかなければならない。

 

美的空間、知的空間を楽しむためのソフトとして、私は、第一に、ベンチマークシステムを提案したい。ベンチマークシステムとは、現地の案内板はあまり詳しいものは設置が困難であるので、歴史の説明やいわれの説明などの・・・より詳しい案内を・・・・iモード(携帯電話)でやろうというものだ。第二に、DCWシステムというものを提案したい。ドライブをして、適宜サイクリングに切り替え、よさそうなところでは歩いて見る・・・、そのためのシステムである。第三に、私は、ハローマイカーシステムシステムというものを提案したい。まあいうなれば車の乗り捨てがどこでもいつでも自由にできるというシステムである。

 

 

各個人でやれるものは個人でやる、地域でやれるものは地域でやる、そして最後に、市町村でやれるものは市町村でやる。県や国もできるだけの支援は惜しまない。その中で、私は、特に、NPOに大きな期待をかけている。県や国は、そういった美的知的な公共空間をつくるためのNPO、例えば・・・・川づくりのためのNPO、地域づくりのためのNPO、国土づくりのNPOなどにできるだけの支援をする。先に述べた「癒し研究会」や「門掃き会」などにも然るべき支援が望ましい。全員参加・・・・、劇場国家にっぽんは、是非そうでありたい。

全員参加の「場所づくり」、「風土づくり」…、それが「歴史を生きる」ということでもある。全員参加の「場所づくり」によって、人びとの美的感覚が磨かれる。知的感覚が鍛えられる。何よりも共通感覚というものが培われる。それが「国家の知」になっていくのだ。

Iwai-Kuniomi