陰陽師(おんみょうじ)

 

 

平安の時代・・・・

それは闇が闇として残り、

人と鬼が共に生きていた時代。

闇に潜(ひそ)みし鬼たちは

人の心にまで息づいていた・・

 

 

 

鬼たちは時に歌に詠まれ、

時に歯をむき、

人に思いを揺さぶっていく・・・

 

 

この時代、

多くの神社仏閣が建立されたのも、

それら鬼、怨霊、もののけの

祟りから逃れる為であった・・・

 

そして、

それらの人々が信じた

目に見えぬ妖(あや)しきものたちを

世のことわりをもって制するものたちが

いた。

 

人の相を観(み)、

星の相を観(み)て、

天地あまねくに通ずるものたち。

彼らこそ、

人を平安の闇から陽へと導きし、

陰陽師(おんみょうじ)と呼ばれたものたちであった・・・

 

 


 

なお、上記の文は、映画館で買い求めた東宝出版の「陰陽師」からの引用である。著作権にかかる部分もあるかもしれ ないが、このホームページは商用のものでもないし、東宝出版にはお許し頂きたいと思う。東方出版の公式のホームページはここをクリックして下さい!

 

なお、この映画は、理屈っぽい私が見ても本当にすばらしい映画です。映画好きの私は今まで相当の映画を見てきまし たが、映写が終わって、拍手の出た映画というのははじめてです。思わず拍手を送りたくなるほどにすばらしいのです。映画はテレビに押されて衰退してきまし た。映画の黄金時代ははるか過去のものかもしれません。しかし、この映画を見ていると、やはり映画というものは本当に良いものだなあと思えるのです。皆様 方も・・・・・まだ見ていない方は是非見て下さい。


映画に限りませんが、監督さんというものはやはり一番大事で、監督さん次第で・・・・、野球なども強くなったり弱くなったりします。女子マラソンな どを見ていてもそう思います。この映画は、夢枕獏(ばく)の原作が良いということももちろんありますが、やはり監督がよかったということでしょうね。

卓越した演出センスと見事なストーリーテリングで日本映画界屈指の演出家の一人である滝田洋二郎を監督に迎え、原作者・夢枕氏自身が参加した脚本(福田靖「催眠」「HERO」、江良至「天国か ら来た男たち」の共同脚本)とともに製作がスタートした。どこを切り取っても見せ場満載、徹底したエンターテインメントを目指した本作品のシナリオには、 その内容に相応しいテレビでは絶対に実現できない見事なキャスティングが実現した。

 

そして、私が実にすばらしいと思うのは、狂言界の寵児(ちょうじ)野村萬斎さんを 使ったということです。注目の主人公・安倍晴明役には、狂言界を象徴する存在の野村萬斎は 期待に違わず見事な演技を演じ切っています。すばらしい。能や京舞などの演技には、惟識の哲学でいうところの「挙体性起(きょたいしょうき)」があり、加 えることも引くこともできない・・・・完成された動きがあります。狂言もそうですね。あの映画はその狂言の神髄が生かされているのです。

伝統芸能の世界で培われた独特の雰囲気は映像の世界でも大きな注目を集め、日本を代表する多くの巨匠たちから出演のオファーを受け続けたという。あ くまでも狂言の世界に重きを置く彼を映画「陰陽師」出演まで突き動かしたのは、安倍晴明が醸し出すミステリアスな魅力と夢枕氏の熱烈な出演依頼によるもの であった。萬斎の映画「陰陽師」出演は、85年の黒澤明監督の「乱」以来16年ぶり、しかも本作品が初主演という記念すべき位置付けとなった。

 

“萬斎版安倍晴明”は、周囲が期待するそのプレッシャーを跳ね除け、セリフの発 声から立ち振る舞いをはじめ、艶やかなる衣裳姿から伝えるそのオーラは、まさに晴明が乗り移ったといわんばかりの存在感をスクリーンに映し出した。「陰陽 師」に携わった全スタッフの想像を遥かに超える安倍晴明がここに誕生した。

 

註:野村萬斎さんの ホームページはここ。 すばらしいです。是非クリックして下さ い。


註:かって私は北海道は標茶の仲間と西別岳で「アヤメ登山」と いうのをやったことがあります。いずれはアヤメか杜若(かきつばた)といいますが、杜若の群生は京都は上賀茂の太田神社でみられますが、アヤメの群生とい うのはなかなか見られません。それを見れるのは西別岳です。ついでに申しておきますが、あけぼのツツジというのは桜の木より大きい木に咲きますが、宮崎県 は祝川(ほうりがわ)の源流・大崩山(おおくえやま)のあけぼのツツジ・・・・・、五葉松の原生林の中に梢高く咲いているあけぼのツツジはそれはそれは見 事なものです。夢の中にいるようです。西別岳のアヤメもそれはそれは見事なものです。これは・・・・まさに「挙体性起」だと思いました。「挙体性起」については是非 ここをクリックして下さい。

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