父は空、母は大地

 

 

 1854年、第14代大統領ピアスは、インディアンたちの土地を買収し、居留地を与えると申し出た。1855年、インディアンの酋長シアトルはこ の条約に署名。その際、シアトル酋長が大統領に宛てたすばらしい手紙というものがあって、私は、それをこのページに紹介していた。ところが、実 は・・・・、それが著 作権違反ということになったのである。
 すなわち、寮美千子編・訳 篠崎正喜画「父は空 母は大地 インディアンからの手紙」(パロル舎)中の文章を、私の知り合いのまた知り合いが無断で改変 していたものを、それと知ら ずに、私の著書「劇場国家にっぽん わが国の姿のあるべきようは」(新公論社)や本ウェブサイトに無断掲載していたことが判明した(注:和解勧告において 裁判長がそう判断した)・・・という 訳だ。

 そこで、裁判所の和解勧告に従い、本ウェブサイトから当該文章を削除することとした。今、ここに、それに代わる・・・インディアンのメッセージを 紹介することとする。何が良いかいろいろ考えたが、中沢新一が紹介している有名なアメリカインディアンの「祈りの言葉」が良いとの結論に達した。


 で は、アメリカインディアンが、「グレートスピリット」と訳されることになった偉大なるもの(神ないし祖先)に捧げる、「祈りの言葉」(「カイエソ バージュ4・・・神の発明」、中沢新一、2003年 6 月、講談社)というもの に耳を傾けてみることにしよう。これはカナダの五大湖のあた りに暮らしていたオジブア族のものである。

 

  おお、グレートスピリットよ、私は嵐の中にあなたの声を聞きます。

  あなたの息吹は、万物に生命を授けています。

  どうか私の言葉を、お聞き届けください。

  あなたが生んだたくさんの子供の一人として、

  私はあなたに心を向けているのです。

  私はこんなに弱く、そして小さい。

  私にはあなたの知恵と力が必要です。

  どうか私が、美しいものの中を歩んでいけますように。

  赤と緋に燃える夕陽の光を、いつも目にすることができますように。

  あなたが創り出したものを、私の手がていねいに扱うことができますように。

  いつもあなたの声を聞き取っていられるよう、

  私の耳を研ぎ澄ませていてください。

  あなたが、私たち人間に教え諭したことのすべてと、

  一枚一枚の木の葉や一つ一つの岩に隠していった教えのすべてを、

  私が間違いなく理解できるよう、私を賢くしてください。

  私に知恵と力をお授けください。

  仲間たちに秀でるためではなく、人間にとっての最大の敵を

  わが手で打ち倒すために。

  汚れない手とまっすぐな眼差しをもって、

  あなたの前に立つことができますように。

  そのときこそ、私の命が夕焼けのように地上より消え去っていくときにも、

  わが魂はあなたのもとに堂々と立ち返ってゆけるでしょう。 


 

父母の愛!